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「春の足音・ミモザ」のメイキング

ミモザのパターン柄
次回更新予定の壁紙カレンダー用に新しい絵を描いたので、そのイラストのメイキング記事です。どんなことを考えながら描いているのか、少しでも伝われば良いなと思います。

壁紙ダウンロードページの「一言メッセージ」からいくつかあたたかいメッセージをいただいたのが新しい絵を描くモチベーションになりました!お送りくださった方々、ありがとうございます。


まずは季節感のあるお花からミモザを描くことにしました。ミモザだけでもじゅうぶん絵になるのですが、オリジナリティを加えるために脇役のモチーフや絵のテーマを箇条書きでリストアップしていきます。このように文字で書いておくとコンセプトがずれにくくなります。


ラフを仕上げる前に、完成時の色バランスをざっくりと考えます。モチーフに大中小のリズムがあると、心地よい印象になりやすい気がします。


葉の部分のスタイルを考えます。

  1. オーソドックスな描き方
  2. 葉の中を塗りつぶさず軽さを出したもの
  3. 実際のミモザの葉を抽象化した描き方(ちょっと和風な松のようになるかなと思ってやめました)
  4. 今回選んだスタイル

早春の絵なので軽くさっぱりした印象にしたかったので、2の雰囲気でさらに線を減らしました。


ミモザの花の部分は、すーっと筆を走らせるだけで黄色いポンポンが散らばってくれるブラシを自作しました。大きさの大小や色の濃淡もランダムでついてくれます。


基本となる部分が描きあがりました。

ミモザのパターン
基本となる部分を上下左右に繰り返して、モチーフがぶつかってしまうところを上手く調整してゆき、ミモザのパターン柄ができました。

パターンのつけ方にもいろんな手法があるのですが、ここでは省略させていただきます。気になる方は「ハーフステップ送り」と検索してみてください。

いかがだったでしょうか。ときどきこんなふうに絵を描きながら考えていることなどをブログに書き留めていけたらいいなと思います。2月の終わりに今回の絵をつかった壁紙カレンダーを更新予定です。お楽しみに。

掲載:2022/2/20